私Canaryは、FX投資で すくリピ をしています。
【すくリピって何?】
Canaryは「通貨をすくみ状態にしたトラリピ」のことを すくリピ と名付けて運用しています!
三すくみ(さんすくみ、三竦みとも書く)とは、3つの物が、互いに得意な相手と苦手な相手を1つずつ持ち、それで三者とも身動きが取れなくなるような状態のこと。
つまり、AはBに勝ち、BはCに勝ち、CはAに勝つという関係。
例えばAがBを倒した場合、Cに倒されるのがわかっているので動くことができない。
フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」より
※Canary注: 3人じゃんけんのあいこ が延々と続く状態みたいなものとお考えください。
通貨をすくみにした状態 の例として、USD-EUR–JPYの3すくみ を例に取ってみます。
USD-EUR-JPYの3すくみにおける通貨ペアは、USDJPY / EURJPY / EURUSD の3つになります。
各通貨の買いを +1 、売りを -1 とすると、(下表の全通貨 USD / EUR / JPY について) 各行の合計が「0」になっているのがおわかりになると思います。
通貨 | USDJPY ショート | EURJPY ロング | EURUSD ショート | (合計) |
---|---|---|---|---|
USD | -1 | +1 | 0 | |
EUR | +1 | -1 | 0 | |
JPY | +1 | -1 | 0 |
これが 通貨のすくみ状態 になります。
- すくみ状態を構成する通貨ペア同士は逆相関に近い関係 となるため、全ての通貨ペアが同時に上昇/下落することはあり得ませんし、一定量のポジションがあればヘッジし合うはずです。
この「すくみ状態を構成する通貨ペア」で「トラリピ型のリピート注文」を仕掛けるのが すくリピ であり、
すくみ状態を作り出して相互にヘッジしつつ、
リピート注文で差益の積み上げ
をしていく手法なのです!
【すくリピ運用実績】
Canaryのこれまでの「すくリピ」運用の実績です。2020年10月に運用を開始し、1年超が経過しました。
2021年2月に (割が良くなかった) 海外ブローカーでの運用を損切り撤退 したことが大きく影響し、現時点の累計はマイナスですが、長期でプラスになることを目指して運用継続中です。
種別 | 累計額 | (前月比) |
---|---|---|
実現損益 (A) | +70,026円 | (+69,801円) |
含み損益 (B) | -227,188円 | (-24,939円) |
純損益 (A+B) | -157,162円 | (+44,862円) |
【すくリピ運用環境】
Canaryの現在のすくリピ運用環境です。
注文に使用してるサービス:MT4 EA
Canaryは、すくリピ のリピート注文に (本家トラリピ等の自動売買サービスではなく) MT4 EA を使用しております。
トラリピとは、「トラップリピートイフダン」の略称で、マネースクエア社が提供するFXのリピート系サービスです。
以下の動画をご覧になれば一目瞭然!
MT4 (MetaTrader4) とは、MetaQuotes社のFX取引プラットフォーム/ソフトウェアのことを指します。PC用アプリだけでなく、スマートフォン・タブレット用アプリもあります。
EA (Expert Advisor) とは、PC版のMT4アプリ上で動く自動売買プログラムです。スマートフォン・タブレット用アプリ上では動作しません。
言うなれば、MT4はゲーム機本体、EAはゲームソフトのような関係になります。
MT4に適用するEAは、無料配布中のトラリピEA GdTrader です。
GdTraderの目玉機能は、ATRに追従した 利確幅自動設定モード! その他にも便利機能が色々あるよ!
MT4 EAを使う一番の理由は?
すくリピの注文にMT4 EAを使用している理由は、何と言っても
MT4を使うことで、有利な業者が選べる
に尽きます。
Canaryは本家トラリピを含め主要な既存リピート系サービスもいくつか利用してきましたが、
等々で満足できる業者は見つからず、MT4 EAの自作に行き着きました。
ちなみに、Canary的には3つ目の「指値が有利な方向には滑らない」が最も不満がありました。
月曜朝とかにせっかく窓を開けたのに、絶対に「指値ピッタリにしか約定しない」業者さんのことです。
#窓開け自体そんなにあることではないので、印象も大きいですが…💧
本家トラリピは、Canaryが確認した中では唯一有利な方向に滑ってくれましたが、そもそも取引コスト(スワップポイントとスプレッド)が不利すぎでした。
MT4実行環境:VPS
Canaryは安定性や扱いやすさを考慮し、MT4は VPS (仮想専用サーバ) 上で稼働させています。
VPS業者には、WebARENA Indigo(※1) と Contabo(※2) を使用しており、VPSが置かれるデータセンターの場所は日本/ドイツ/アメリカの3箇所に点在させています。
(※1) NTTPC社のブランドWebARENAで提供する格安VPSサービス。Linuxの場合で最安「月々349円~ (税込)」。
(※2) ドイツの格安VPSサービス。Linuxの場合で最安「月々3.99ユーロ~」。
Canaryは「負荷分散」「通信遅延の低減 (※1)」「フェイルセーフ (※2)」の3つの目的で複数業者を使い分けています。
※1:VPSを点在させ、ブローカーのサーバーにより近い場所でEAを動かすため。
※2:いずれかのVPSが (メンテナンスやサービス停止等で) 使えない状態を補完し合うため。
\Indigoの開設は是非ここから!/
Canaryは、WebARENA (Indigo) 及び Contabo でMT4及びEAを複数個並列に実行させていますので、その個数を参考までに記載しておきます。
※動作保証ではありません。
両業者とも、このお値段でこれだけの数を実行可能というのは本当におトク!
VPS 業者 | プラン | 料金 | CPU コア | メモリ | MT4 | EA |
---|---|---|---|---|---|---|
WebARENA (Indigo) | Linux 1GB | ¥349 / 月 | 1 | 1GB | 3個 | 8個 |
Contabo | VPS S SSD | €4.99 / 月 | 4 | 8GB | 7個 | 21個 |
さらに、CanaryはVPSのOSとして (一般的なWindows Serverではなく) Linuxを使用して節約も図っています。少しハードルが高いのが難点ですが、オトクな上にWindowsに比べて安定していて大変オススメです。
詳しくは、以下の参考記事をご参照ください。
使用しているFX口座は?
すくリピ の運用口座は国内ブローカー (FX業者) の FXTF を使用しています。
元金は150万円です。
種別 | 業者名 | 口座種別 | レバレッジ | 役割 | メリット・デメリット |
---|---|---|---|---|---|
国内FX | FXTF | MT4 | 25倍 | メイン | 👍スプレッド狭め 👍プラススワップが高水準 👎マイナススワップがきつい 👎新規開設はEAが使えない |
👍クレジットカード入金可 👍ゼロカットあり 👎スプレッドが広め 👎スワップがほとんどマイナスできつい | |||||
スプレッド | ※ナノスプレッド口座はスプレッド狭め、 代わりに手数料が掛かります。 ※Canaryはクレカ入金できませんでした。 |
【すくリピ運用設定】
現在Canaryが実運用する「すくリピ」の詳細設定内容です!
現在は、後述のグループ⑥の1グループのみ運用しています。
※①~⑤は撤退済みにつき欠番です。
基本的には ATR(※1) に自動追従 しているのですが、以下のような機能も提供しています。
- (ATRに追従しつつ) 利確幅を拡縮
- 「利確幅」=「ATR」×「自由に設定できる係数 (デフォルトは100%)」としていますので、利確幅を拡大・縮小できます。
- 「自由に設定できる係数」のパラメータ名は AutoTakeProfitPercentage です。
- 早期利確モード
- (トレンド逆行時に) 利確幅を縮小し、小反発を細かく捕らえていくモードです。
- 「早期利確モード」のパラメータ名は TakeProfitEarly です。
(※1) Average True Rangeの略で、ざっくり言うと「一日の平均価格変動幅」です。
グループ①~⑤:欠番
撤退済みにつき欠番です。
グループ⑥:「3すくみ」USD-EUR-JPY
USD・EUR・JPYの主要3通貨を使った 3すくみ グループです。2021/2/25に新規開始しました。
GdTrader EAを使ってグループ⑥「3すくみ」USD-EUR-JPY を運用する場合の「パラメータ設定内容」を参考として記載しておきます。
- GdTrader v2.0以降用の設定です。v1.18以前の場合は「TrapStepPips」をpoints→pips換算の値(=10分の1)に設定ください。
- 赤枠で囲んだ箇所のみ変更いただければ、Canaryの運用設定と完全に同一になりますが、ご自身の状況に合わせ、適宜変更してご運用ください。
- マジックナンバーが他のEAと重複する場合は適宜変更ください。
USDJPYロング
EURJPYショート
EURUSDロング
「相関」を冠している理由は、USD-EUR-JPYの3すくみならば 本来はEURUSD を使用するところを EURUSDと相関がある通貨ペア「EURCHF」に置き換えているためです。
基本設定内容(通貨ペア別)
通貨ペア | 方向 | ロット | レンジ | レンジ幅 | ステップ幅 |
---|---|---|---|---|---|
USDJPY | L | 0.1 | 94.0~118.0 | 2,400pips | 20pips (=200point) |
EURJPY | S | 0.1 | 109.0~138.0 | 2,900pips | 30pips (=300point) |
EURUSD | S | 0.1 | 1.070~1.260 | 1,900pips | 30pips (=300point) |
※ロット0.1=1000通貨、レンジはエントリー価格のレンジ
追加設定内容(全通貨ペア共通)
設定項目 | 設定値 | 目的 |
---|---|---|
最大維持ポジション数 | ON(40個) | 「すくみ」強化のため |
最小維持ポジション数 | ON(10個) | 同上 |
先建てモード | ON(20個) | 利幅を大きく取るため |
早期利確モード | ON | トレンド逆行中の利確で収益UP |
グループ⑦:「3すくみ」AUD-NZD-USD
オセアニア2通貨×米ドルの 3すくみ のグループです。 2021/3/22に開始しました。
GdTrader EAを使ってグループ⑦ 「3すくみ」AUD-NZD-USD を運用する場合の「パラメータ設定内容」を参考として記載しておきます。
- GdTrader v2.0以降用の設定です。v1.18以前の場合は「TrapStepPips」をpoints→pips換算の値(=10分の1)に設定ください。
- 赤枠で囲んだ箇所のみ変更いただければ、Canaryの運用設定と完全に同一になりますが、ご自身の状況に合わせ、適宜変更してご運用ください。
- マジックナンバーが他のEAと重複する場合は適宜変更ください。
AUDNZDロング
AUDUSDショート
NZDUSDロング
以前もこの組み合わせでやってなかった?
以前も確かにAUD-NZD-USDの組み合わせ (→グループ②) ありましたが、スプレッド/スワップポイント共に国内ブローカーよりも不利な海外ブローカー「Tradeview」で稼働させていました。
今回は全通貨ペアの方向 (ロング/ショート) を反転させた上に、 ブローカーにFXTFを使用しています。
- スワップポイントが「AUDNZD(L):-3円、AUDUSD(S):±0円、NZDUSD(L):-2円」(※1000通貨あたり、2021/10/3時点) と、Tradeviewでは全通貨ペアとも「小さくないマイナス」だったことに比べると、じっくり待てるスペックと言えます。
基本設定内容(通貨ペア別)
通貨ペア | 方向 | ロット | レンジ | レンジ幅 | ステップ幅 |
---|---|---|---|---|---|
AUDNZD | L | 0.1 | 0.995~1.170 | 1,750pips | 15pips (=150point) |
AUDUSD | S | 0.1 | 0.540~0.870 | 3,300pips | 30pips (=300point) |
NZDUSD | L | 0.1 | 0.540~0.880 | 3,400pips | 30pips (=300point) |
※ロット0.1=1000通貨、レンジはエントリー価格のレンジ
追加設定内容(全通貨ペア共通)
設定項目 | 設定値 | 目的 |
---|---|---|
最大維持ポジション数 | ON(40個) | 「すくみ」強化のため |
最小維持ポジション数 | ON(10個) | 同上 |
先建てモード | ON(20個) | 利幅を大きく取るため |
早期利確モード | ON | トレンド逆行中の利確で収益UP |
【まとめ】
現在Canaryが運用している すくリピ の概要と実績をご紹介させて頂きました。
少しでも参考になれば!
コメント
こんばんは、ロングとショートですが、方向性を変えたい場合一旦全て決済しないといけませんか?
ご利用ありがとうございます!
マジックナンバーを変えていただければ、ロング・ショート双方の保持が可能です。
宜しくお願い致します。
上のUSDJPYロング設定でバックテスト走らせていますが、何度やっても結果が真っ白です。不整合チャートエラーなしです。設定は、初期証拠金50000USD、USDJPY5分足(オフライン)です。
操作履歴でエラーマークは、GdTrader_2.4 inputs: MagicNumber=2147483645; TakeLongPositions=1;….とGdTrader_2.4 OnTester returns 0.00000000000000
の2つが出ています。
なにか設定間違えていたりしますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
ご利用ありがとうございます!
お問い合わせの件、こちらでは特に問題は出てませんね。。。
数点確認させてください。
①
テスト期間はいつからいつに設定してますでしょうか?
②
GdTraderの設定をすべてデフォルトで実行しても結果は同じでしょうか?
③
モデルを「始値のみ」から「全ティック」に変えても結果は同じでしょうか?
お返事ありがとうございます。
①テスト期間については、当初は2000年1月1日から今日までの期間を全ティックで行っていましたが、時間がかかるので直近1年で全ティックモデルでテストしています。
②一度MT4から削除し、PC上にDLしておいたものを再度適用、何もいじらずバックテストを行いましたが変わらず真っ白でした…
他のEAでは、不調なく動作しております。
ForexExchangeのデモ口座、USDJPY5分足(offline)、50000USD、エキスパート設定は上のUSD-EUR-JPYの3すくみのものそのままでもやってみましたがだめでした…
こちらでもForexExchangeのMT4を使ったら同じ状況になりました。
ピンポイントで直したEA(v2.4-1)を作りましたので、こちらからダウンロードしてお試しいただけますでしょうか。
返信ありがとうございます。こちらの返信が遅くなり申し訳ありません。
今、ver2.4-1でバックテストで走らせていますが、自分が使っていたEAよりめちゃめちゃ時間かかっています(その分エントリー多めで残高がすごい勢いで増えているので笑っています。)
デモ口座で色々試してみて、リアル口座で使うのが楽しみです!また、報告できればと思います!
対応いただきありがとうございました!
ご報告ありがとうございました!無事動いたようで安心しました。
バックテストについては、GdTraderは(成行注文ベースとしていて)全ティックで様々なチェックを行うので大変時間が掛かります💦
(大まかにパラメータ変更の効果を確認する等で)ざっくりな成績になっても良ければ、「始値のみ」に設定することで実行時間の短縮も可能ですのでご検討ください。