【MT4】VPS料金を「年6,000円/台」節約する方法|VPSのLinux化

MT4 - VPS Saving Money お役立ち集
この記事は約14分で読めます。

こんにちは。Canaryです。

今回は、PC版MT4をVPS上で稼働させる際に

1台あたり月500円(=年6,000円) 節約する方法

をご紹介します。

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【その対応方法とは?】

・・・ズバリ、VPSのOSを (Windowsではなく) Linuxにする です!

Linux VPS上でのMT4実行画面

これにより、1台につき月々500円 (=年間で6,000円) 程度の節約になります。(※1)

Canaryの場合はVPSを WebARENA-Indigo 1台 と Contabo 2台で計3台運用しておりますので、実際に月々1,500円 (=年18,000円) 節約できています

(※1) 使用するVPS業者で多少の前後はあります。

最初にお断りを入れてしまいますが、今回の内容は LinuxをCUI (コマンドライン) で使用した経験がある方 が対象となります。

Linux / CUI って何?」と言う方は、まず手を出さない方が無難です。

下のセットアップ手順を軽く読んで頂いて、「なんじゃこりゃ💢」と思われた方はおやめください💧

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【デメリット×3】

まずは、VPSをLinuxにした場合のデメリット3点から。

VPSをLinuxにした場合の「デメリット」
  • デメリット①:セットアップが手間
  • デメリット②:動作しないEAがある
  • デメリット③:MT4が自動更新されない
  • デメリット④:Eメール通知ができない 👉解決しました

デメリット①:セットアップが手間

以下にセットアップ手順を記載しますが、まあまあ 難解&面倒 です💧

さらに、問題があった場合に自己解決せざるを得ないケースも多々あります。

デメリット②:動作しないEAがある

Canaryが問題を発見したEAはこれまで1つだけですが、それは『Myfxbook.ex4』(Myfxbookから提供されている取引情報アップロード用EA) です。

  • 何故かサーバと通信ができず、EA経由で取引情報のアップロードが出来ませんでした
  • 但し、Myfxbookには代替手段の Auto Update機能 が用意されているので、本件は実質的には問題にはなっていません。

なお、GogoJungleから購入したEAは問題なく動作しております。

  • Canaryが購入したEA「時間は平等」(すいかわさん作) は、GogoJungleとの認証も含めて問題なく動作しています。
デメリット③:MT4が自動更新されない

MT4はWindows上で動作させていれば、自動でバージョン更新を検知しアップデートされますが、Linux上では自動更新はされません。

👉定期的に新しいインストーラを取得し、自分でアップデートする必要があります。

デメリット④:Eメール通知機能が動作しない ※解決しました!

PC版MT4では、EAが対応していればEメールによる通知が可能です。

PC版MT4のEメール通知設定画面

しかし、Canaryが試したところでは (Windowsと同じ設定をしても)、以下のように「Mail: login to smtp.gmail.com:465 failed」と表示されてEメール送信には失敗してしまいました

  • Canaryはメール送信 (SMTP) サーバにはGmailを使っています。
  • ファイアウォールを完全にOFFにしても解決されず、原因は今のところ不明です。
  • ちなみに、スマートフォンへのプッシュ通知機能は問題なく動作しています。



■2020/12/06追記
本件「Eメール通知機能が動作しない」の 対処方法を見つけました ので、別記事にまとめました↓↓↓

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【メリット×2】

そして、VPSをLinuxにするメリット2点です!!

VPSをLinuxにした場合の「メリット」
  • メリット①:VPS費用の節約!
  • メリット②:安定稼働!

デメリットの方が多いのでは?と思われたかも知れませんが、 数が重要ではありません!

費用節約+安定 という大きな価値があります!!

メリット①:VPS費用の節約!

本記事の主題です。

LinuxはOSライセンスフィーが掛からず、WindowsのVPSよりも安価 となるため、これを活用した節約となります。

Canaryは以下の2業者で1台ずつ契約しており、実際以下のように節約できています。

(※1) NTTPC社のブランドWebARENAで提供する格安VPSサービス。Linuxの場合で最安『月々349円~ (税込)』。
(※2) ドイツの格安VPSサービス。Linuxの場合で最安『月々3.99ユーロ~』。

メリット②:安定稼働

一般的にLinuxはWindowsよりも安定性に優れていると言われています。

Canaryも当初はWindows Serverを使用していましたが、「勝手にVPSが再起動したケース」や「(メモリ枯渇や原因不明の動作遅延で) MT4が正常動作しなくなって再起動せざるを得ないケース」が度々ありました。


しかし、Linuxにしてから、再起動が必要になったことは一度もありません


これは、長期間に渡るリピート系の安定運用の面でも大変重要なことと考えます。

Canary
Canary

3ヶ月に1度くらい (なんとなく) 再起動していますが、その程度で十分ですね

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【セットアップ手順】

LinuxのVPSを構築してMT4を稼働させるまで」のセットアップ手順を記載します。

本手順では、Linux OSに「Ubuntu 18.04 LTS」を使用しています。

※LTSは「Long Term Support」の略で、長期サポート版 (≒ 安定バージョン) のことを指します。運用環境は安定稼働すべきものですから、できるだけ「LTS」の付いたバージョンを選びましょう。

VPS基本設定

最初にVPSの基本的な設定を行います。

  • OSに「Ubuntu 18.04 (LTS)」を選択してVPSを作成~起動する。
    • 例えば、Canaryも使用しているVPS業者「Contabo」であれば、下図のように「Operating System」項目で「Ubuntu 18.04」を選んでください。
  • ユーザ「ubuntu」を追加する。
    • Contaboでは下記の操作は「必要」です。※Indigoでは始めからubuntuが追加されているため不要でした。
    • ユーザubuntuを追加。
      • $ adduser ubuntu
    • ubuntuをsudoグループへ追加。
      • $ gpasswd -a ubuntu sudo
    • SSH経由のrootログインを禁止。 ※セキュリティ向上のため
      • $ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
      • 「PermitRootLogin」の行を yes → noに 変更する。
      • $ sudo service ssh restart
  • VPSのファイアウォールを適宜設定する。
    • 少なくとも以下の2ポートは必要です。
      • SSH:CUI接続用、デフォルトのポート番号は22。
      • RDP:リモートデスクトップ接続用、デフォルトのポート番号は3389。
      • 上記の各ポート番号は、VPS業者からの指定があればそれに従ってください。
    • Contaboの場合は、VPS側でファイアウォールが用意されていないので、Ubuntu OSに自分で「ufw」をインストールします。
$ sudo systemctl enable ufw
$ sudo systemctl restart ufw
$ sudo ufw logging on
$ sudo ufw allow ssh
$ sudo ufw allow 3389/tcp
$ sudo ufw enable
$ sudo ufw status
Status: active

To                         Action      From
--                         ------      ----
22/tcp                     ALLOW       Anywhere
3389/tcp                   ALLOW       Anywhere
22/tcp (v6)                ALLOW       Anywhere (v6)
3389/tcp (v6)              ALLOW       Anywhere (v6)
  • VPSへSSHでアクセスし、タイムゾーンを日本時間(JST)へ変更する。
    • $ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
      • 日本時間じゃなくても特に気にならない方は、そのままでも大丈夫です。
  • Ubuntuパッケージを最新に更新。
    • $ sudo apt -y update
    • $ sudo apt -y upgrade
    • もし、「A new version of /boot/grub/menu.lst is available, but the version installed currently has been locally modified.」の警告メッセージが表示された場合は、以下の3行も追加実行する。参考サイト
$ sudo mv /boot/grub/menu.lst /boot/grub/menu.lst.old
$ sudo update-grub-legacy-ec2 -y
$ sudo apt dist-upgrade -qq --force-yes
  • 【Contaboでは不要】メモリスワップ領域を設定。 参考サイト
    • 1行目のスワップサイズ (128MB×16=2GB) は、実メモリに応じて調整してください。
$ sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=128M count=16
$ sudo chmod 600 /swapfile
$ sudo mkswap /swapfile
$ sudo swapon /swapfile
$ sudo swapon -s
$ sudo sh -c "echo '/swapfile swap swap sw 0 0' >> /etc/fstab"

デスクトップ環境のインストール

Ubuntu OSは、WindowsやMacのようなデスクトップ環境はデフォルトでは用意されておらず、CUIのみしか使えません

これではMT4は動きませんので、自分で導入する必要があります。

色々な選択肢がありますが、今回は軽量で有名なデスクトップ環境「LXDE」をインストールします。

LXDE - Wikipedia
  • LXDEをインストール。 参考サイト
    • $ sudo apt install -y lxde-core xrdp
    • $ sudo passwd ubuntu
      • パスワードは適宜設定ください。※設定しないとLXDEにログインできません。
    • $ sudo update-alternatives --config x-session-manager
      • 「There are 3 choices for the alternative x-session-manager」という表示がされたら、「3」(=/usr/bin/startlxdeの manual mode) を入力しENTER。
  • 日本語キーボードの設定。 ※現状不完全です。
    • リモートデスクトップで一度VPSにログインし、ログアウトする。
      • これにより、下の行で使用するファイル「~/.config/lxsession/LXDE/autostart」が作成されます。
    • $ echo "@setxkbmap -model pc106 -layout jp" >> ~/.config/lxsession/LXDE/autostart
    • 以下の問題が残りますが、MT4の実行自体は問題ないため現状は不問としています
      • キー割当が日本語キーボードになるだけで、日本語入力自体はできない
      • 特定の文字 (“¥”など) が入力できない

Wineのインストール

Linux上でWindowsアプリを動作させるためのプログラムである「Wine」を導入します。

Wineも幾つか選択肢がありますが、Canaryは比較検討の結果「Wine HQ」を使用しています。

Wineを用いてMacでGRCを利用する方法
  • Wine HQのインストール。
    • 以下のコマンド群を実行しますが、最後の行の「winetricks winhttp」のみ、RDPでログインターミナルを開いて実行ください
      • 途中で下図のような「Wine Gecko Installer」のダイアログが表示されますが、「Install」ボタンを押して進めてください。
$ echo "export WINEARCH=win32" >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ wget https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/xUbuntu_18.04/Release.key
$ sudo apt-key add Release.key
$ sudo apt install -y software-properties-common
$ sudo apt-add-repository 'deb https://download.opensuse.org/repositories/Emulators:/Wine:/Debian/xUbuntu_18.04/ ./'
$ sudo apt install -y --install-recommends winehq-stable
$ sudo apt install -y winetricks
$ winetricks winhttp
SOLVED] PlayOnLinux Installation Problem - Requiring proxy during  installation - MT5 - General - MQL5 programming forum
  • 日本語文字化け対策。
    • ご自分のWindows PCの「C:¥Windows¥Fonts」フォルダから、以下の3ファイルを「~/.wine/drive_c/windows/Fonts」にコピーしてください。
      • msgothic.ttc、webdings.ttf、wingding.ttf
  • 日本語フォントの追加インストール/ロケールを日本に変更して一旦再起動。
$ sudo apt install -y 'fonts-takao-*' language-pack-ja-base language-pack-ja
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
$ sudo reboot

WEBブラウザのインストール

MT4のレポートを表示するため、WEBブラウザをインストールします。

「レポートの表示は不要」という方も、必ずWEBブラウザをインストールしてください。ブラウザを起動できなかったことで ゾンビプロセスが残りVPSが不安定になります

最低限の表示が出来ればよいので、Canaryは軽量ブラウザ「midori」を使っています。

  • 「midori」のインストール。参考サイト
    • $ sudo apt install -y libjavascriptcoregtk-1.0-0 libwebkitgtk-1.0-0
    • $ wget http://www.pcds.fi/downloads/applications/internet/browsers/midori/current/debian-ubuntu/midori_0.5.11-0_amd64_.deb
    • $ sudo dpkg -i midori_0.5.11-0_amd64_.deb
  • レポート画面を起動するブラウザを「midori」に置き換え。
    • $ vi ~/.local/share/applications/wine-extension-htm.desktop
    • 以下はDiffです。
5c5
< Exec=env WINEPREFIX="/home/ubuntu/.wine" wine start /ProgIDOpen htmlfile %f
---
> Exec=midori %f

MT4のインストール

最後に目的のWindows版のMT4をインストールします。

  • MT4のインストーラをVPSにアップロード。
  • ファイルマネージャ上から、アップロードしたインストーラをダブルクリック実行。
    • 後はWindowsで実行した場合と同じです。
    • EAのアップロード等は適宜行ってください。
    • 2回目以降の起動は、デスクトップのショートカットまたはスタートメニューから可能です。
      • 下図参照。

以上でインストールの全てが完了しました。 後はWindowsと同様にMT4が使用できます。

お疲れさまでした!!

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【まとめ】

ちょっと長くなってしまいましたが、VPS料金を「年6,000円/台」節約する方法をご紹介しました。

間違いや動かない等のご報告は、下のコメント欄かTwitterまでご連絡頂けたら幸いです。

ちなみに、Amazon AWSやMicrosoft Azureをご利用であれば、セットアップ済みVPSインスタンスのまるっとコピーが出来る と言う大きな利点があり、更に効率的です。
※ここではそのやり方までは触れません。

Canaryは安さに釣られてContaboとIndigoですが(笑)

Canary
Canary

特に初回は面倒ですが 一度やってしまえばずっと節約になる話 ですので、腕に覚えのある方はオススメですよ!

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